JDIが追加金融支援受け入れへ 株主総会が承認
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先日のこの記事( https://newspicks.com/news/5128435/?utm_source=newspicks&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare&invoker=np_urlshare_uid2077468 )にコメントする際に少し調べましたが、かなり足元もこの先もこのままでは厳しい状況です。というのは、元々iPhone向けの事業が中心だったものが、有機EL化等に伴い大幅縮小傾向で、新規上はそのマイナスを補えていません。
どのようにキャロンさんが打開していくのか、ということに加え、社内はどんな雰囲気や状況なのだろうと思います。ついこの間、日経夕刊で連載されていたスコット・キャロンの半生を読んだこともあって、経産省に振り回れてきたJDIをうまく再生させてくれるのではと期待しています♪
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61934030X20C20A7EAC000/一般的な見解を述べる。
・これ以上お金を突っ込んでのJDIの再建はMission Impossibleではある。
・理由①売り時を逃してしまった。モバイル用LTPS液晶パネルに価値がある間にモバイル事業は売り、その他の車載事業やOLEDに注力すべきだった。
スコット・キャロンさんはどうやらすごいやり手のようだが、残念ながら、手を挙げるのが非常に遅かった。2015年秋頃であれば、少しは状況も違った。
・理由②現在、モバイル向けの液晶パネルの値下がりは甚だしく、1枚15ドルとかまで下がっている。高精細化もひと段落し、技術競争軸が無くひたすら価格が下がるフェーズ。天馬、BOEとの激烈な価格競争にJDIが勝てる道理が無い。ひたすらキャッシュアウトするだけ。しかも三星のガラスOLEDとの価格競争もある。
・理由③新たな競争軸であるOLEDでまだ量産キャパシティが無いJDIが量産拠点をさらに拡充して三星と殴り合いするのには数百億円では全く足らなくて数千億円くらい必要。このお金をAppleから引っ張ってきて工場を建てるか、工程拡張して茂原に導入できれば、少しだけ希望も見えてくるが、現在、JDIは三星、LG、BOEのまだ後ろに並んでいる状態。この順番をスコットさんがすっ飛ばせるくらいの政治力や交渉力を持っているかどうか。でも、JDIのOLEDに量産実績がないのは否めない。
・理由④ 車載についても結局は効率的に大きいパネルをたくさん作れるところが勝つという点ではパネル産業のルール通りであり、LGやAUO、Innoluxとの激しい競争が避けられない。価格は下がっていくし、シェアも取ったり取られたりを繰り返すだろう。なかなか車載だけで新規投資を狙って行くのも難しく、どん詰まり感が否めない。(京セラディスプレイなどと統合してもそれでも規模は小さいし)