[ローマ 25日 ロイター] - イタリアのディマイオ外相は25日、欧州歴訪を開始した中国の王毅国務委員兼外相と会談し、両国はより緊密な関係を築く必要があると述べた。中国政府に警鐘を鳴らす米国とイタリアとの関係が悪化する可能性がある。

ディマイオ外相は「非常に実りのある会談だった」とし、「経済・産業の観点から(われわれの)戦略的パートナーシップを再開する」方法について王外相と協議したと語った。

また、会談で香港を巡る問題を取り上げたとし、香港市民の権利と自由と尊重しなければならないとした。

中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に関する言及はなかった。

一方、王外相は記者団に対し、新型コロナウイルス対応での協力深化や関係強化は欧州連合(EU)と中国にとって重要と指摘。米政府との関係について、冷戦は望まないとの見方を示した。