ベルリン国際映画祭 男優賞、女優賞を廃止 主演俳優賞など新設
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日本では江戸時代、「俳優」は男だけで、明治時代になってその世界に女性が進出してから「女優」という言葉が生まれたと記憶しています。言葉の成り立ちだけで言えば、「女優」は女性の社会進出を反映した言葉という解釈もでき、「女優」の用語と性差別の関係はけっこう複雑です。
男性と女性を分けない俳優賞を設けたら受賞者の性が偏ってしまわないかとか、男性を演じる、女性を演じるという役割の違いを考えたときには「女優」という言葉にも意味があるのではないか、といった反論も成り立つでしょう。
ただ、どうしても区別が必要な場合を除いては性中立的な言葉を使うのが日本でも海外でも大きな流れになっています。言葉は社会の多数が許容する方向で変わっていくものだと思います。waitressという言葉がだんだんと使われなくなったのと同じく、actressも次第に消えていくのかもしれません。なるほど。
友人の俳優が自称するときは、男女問わず「俳優」と言う人がほとんど。
(というか、それ以外ほとんど聞かない)
賞において性差を設けないのは、一つの見識であるな。
ただ、全部の賞がこれに倣う必要はないと思う。
歌舞伎の女形のような、表現の隘路を極めることで
うまれてくるものもあるのだし。