2020/8/25

【実録】カインズが1年間、本気の「DX」をした

冨岡 久美子
NewsPicks 記者
コロナ直前、徹底DXの1年
僕たちは一歩抜け出したいーー。
リアル店舗を大事にしてきた小売業は、デジタルトランスフォーメーション(DX)が最も遅いと言われる業界の一つ。だが、新型コロナ感染症の拡大で、Eコマースやキャッシュレスなどが進み、さすがにその様相は変わり始めた。
しかし、そんな小売業の中で、実は昨年から急ピッチでDXを敢行し、このコロナショックを乗り越えた企業がある。
昨年度、ホームセンター業界1位に上り詰めたカインズだ。
カインズは昨年7月、ITエンジニア、ウェブデザイナー、コンテンツクリエイター、デジタルマーケティング人材など100人以上の人員を抱える組織を作った。
うち30人は新規採用のエンジニアらで、採用のため、表参道に拠点まで作ったほどだ(本社は埼玉県本庄市)。
これまでデジタル人材といえば、オンラインストア向けの10人以下だったカインズはいかにして、DXを進め、そして、それによってコロナ禍中を乗り越えたのか。
1年の悪戦苦闘の戦いを昨年7月にカインズに入社し、カインズデジタル戦略本部本部長に就任した池照直樹氏に聞いた。
カインズデジタル戦略本部本部長に就任した池照直樹氏。取材はオンラインで行われた
あの日、アプリが進化した