新着Pick
20Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
中国海軍は、すでに2007年には潜水艦基地用のトンネルを掘り始めています。2008年には、トンネルの入り口のカムフラージュも行われています。中国は、元々、戦略原潜と攻撃型原潜を北海艦隊に配備していましたが、深度の浅い東シナ海は海上自衛隊や米海軍によって潜水艦が探知されやすいと考え、南シナ海から運用するようにしました。
潜水艦の最大の利点は隠密性です。中国の戦略原潜が出港する時から、米海軍に位置を把握されれば、その後は米海軍の攻撃型原潜にずっと追尾されてしまいます。中国の戦略原潜が米国に対して核攻撃する兆候を見せれば(実際には音ですが)、米国の攻撃型原潜にいつでも撃沈されてしまいます。
中国は、原子力潜水艦の出港および入港を隠したいと考えるのです。南シナ海において、米海軍が中国の潜水艦を探知しようとし、中国がそれを妨害するという攻防は2000年代から始まっています。例えば、南シナ海の広い範囲の音を探知できる米海軍の音響調査船「インペカブル」が南シナ海において戦略TAS(えい航式ソナー)を引いている時に、中国の漁船などが「インペカブル」の進路妨害をし、TASのワイヤーを切ろうとしました。「インペカブル」のソナーによる潜水艦捜索を妨害しようとしたのです。
現在では、米海軍空母機動部隊が展開して演習を行い、中国海軍が妨害する動きを見せるなど、南シナ海における米中両海軍の緊張が目立っていますが、それ以前から、米中両海軍の密かな攻防が展開されていたのです。それはまた、米中両国の核抑止に関わる問題でもあるのです。