[東京 20日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>は20日、同社のCMなどに俳優の木村拓哉さんを起用すると発表した。国内の宣伝戦略を刷新し、カルロス・ゴーン前会長が逮捕されるなどして低下したイメージを挽回、落ち込む販売をテコ入れする。

国内の従業員が参加するオンラインの集会で発表した。

日本市場担当の星野朝子副社長は「日産の復活は日本市場の復活なくしてはない」と強調。木村さんを起用した理由について、「長きにわたって多くの方々に愛され続けてきた、そして車が大好きという方であるからこそ、日産のワクワクをドライバー目線、皆さんと同じ目線で伝えていただける方。木村さん以外に思い当たる方はいなかった」と説明した。

ミュージシャンの矢沢永吉さんが同社CMで使っていたキャッチコピー、「やっちゃえ、日産」は変更しない。

木村さんを起用したCMは、今月22日から第1弾が始まる。星野副社長は「厳しい状況下でも愚直に車を愛してきた日産はこれからも変わらない」と語った。その上で、「今こそ技術の日産でこの逆境を乗り越えていくという、われわれの気概を『上等じゃねえか。逆境なんて』という言葉に込めた」と述べた。

(白木真紀 編集:久保信博)