金融ハブへ、強みに磨き 「香港から東京に」相談増
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東京を国際的な金融拠点にしようという国を挙げての取り組みは、2008年頃の「国際金融拠点フォーラム」で、内閣官房に設置されたフォーラムには私自身もメンバーとして参加した。
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https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/siryou/pdf/kokusaikinyuforum1.pdf
我が国の金融・資本市場の国際競争力の強化には、金融・資本市場そのもの
の競争力強化はもとより、国際金融拠点としての都市の競争力の強化が不可欠 である。このため、都市再生本部は、昨年6月19日に「国際金融拠点機能の強化 に向けた都市再生の推進」を都市再生プロジェクトとして決定した。また、本年4 月11日には、地域活性化統合本部会合において同プロジェクトのアクションプラ ンとなる「国際金融拠点機能強化プラン」を取りまとめ、同アクションプランの推進 母体となる「国際金融拠点フォーラム」を設置して、同プランの推進とフォローアッ プを行うこととした。
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当時の、外国銀行協会や在日米国商工会議所、東京都や財界の盛り上がりは相当なものだったが、その期待に反して、環境整備(↑リンク参照)は進まず、その後、日本以外のアジアの都市、特にシンガポールや香港、上海などの国際金融分野における存在感が急激に増し、東京をアジアの金融拠点にするという「お題目」は正直かなりかすんだものになってきた感がある。
今回の地政学的な背景による「東京」への、実は日本の(そして東京の)起死回生のチャンスなのではないか?と思っている。金融庁の機敏な対応には驚くべきものがある。ある意味漁夫の利ともいえる、このチャンスをいかすことができるかは、日本の近未来にとって大きな意味を持つと思う。