【CEO直撃】5年後に来る、完全な自動運転車が走る未来
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自動運転の実用化に期待している1人です。今までの駅を中心とした街づくりが徐々に変わったり、シェアリングも加速すると言われています。運転も苦手なので、是非早い実用化を望んでいます。
一方で、自動運転まで行かずとも、自動ブレーキなどの安全機能が普及してきただけで、事故が減り、交換用部品のニーズも減ってきたというデータもあります。自動車部品サプライヤーは、補修部品で利益を出す前提で、完成車メーカーに納入する量産品の価格を格安にしているところもあります。安全機能の普及だけでこれほどのインパクトがあるということは、自動運転ではあらゆる業界関係者に影響が及ぶはず。新しいビジネスもできるでしょう。楽しみな一方、護送船団方式で守られてきた日本企業がついて来れるか心配です。
注目のコメント
自動運転技術を開発する、Pony.aiのCEO、James Peng氏、来る来ると言われている自動運転車が走る世界が5年後にも見られると話しています。
アメリカではグーグル系のWaymoがいち早く自動運転車のタクシーを公道で走らせました。これはアリゾナ州だったのですが、カリフォルニア州で初めてタクシーを走らせたのがPony.aiです。
新型コロナで、UberやLyftなどのライドシェアが厳しくなったのと同様に、自動運転車もライドシェアサービスをテスト運用するのが難しくなっています。
そんな中、急激に増えるデリバリー需要を取り込もうとビジネスを拡大(ピボット)しているのはPony.aiだけではなく、Waymo、Auroraも同様です。その一方で、体力がないところはアマゾンが割安で買うという買収劇も合わせて起きています。
確実に新型コロナで、デリバリー、自動運転(ロボット)といった分野に今大きな変化が起きていて、これは今後どんどん加速して行きます。要注目です。「中国版ウェイモ」と呼ばれる自動運転企業Pony.ai。
自動運転といえばアメリカのイメージが強いかもしれませんが、最近は米国のスタートアップで資金が枯渇してきているとも言われております。1番の理由は米国ではL4自動運転開発企業が多すぎて、資金が分散してしまうからです。
それとは対照的に、中国ではL4の自動運転を研究開発する企業は百度(バイドゥ)、滴滴出行、Pony.ai、「AutoX」「文遠知行(WeRide)」など数社のみで、投資家もL4の自動運転に楽観的でもあります。
加えて、自動運転に必要な5Gインフラの構築、電気自動車の普及や関連政策において、中国は米国よりも進んでいます。深センと上海では5Gカバー率が95%ですが、米国では大都市でもほとんど5Gは導入されておりません。テスラが最初オートパイロットを発表したときは衝撃的でした。トヨタなど旧来の自動車メーカーは、自動車は自分で運転するもの、自動運転は流行らないとコメントしていたのをはっきり覚えています。
これは携帯電話全盛時にiPhoneが現れた時の反応と同じで、あの孫正義も最初は「電話しながら音楽聞く人はいない」と否定してました(後にあっさり心変わり)。そして、携帯業界の覇権は、ノキア、パナソニック、富士通といったハードメーカーから、Apple(iOS)とGoogleというプラットフォーマーに移りました。
ゲームチェンジャーが現れた時、旧来プレイヤーの拒否反応が強いほど、危機感の表れです。たしかに、モノづくりを拘って技術を大事にしていた人ほど、EVや自動運転など拒絶したくなるでしょう。
IT業界もまさに同じ歴史です。20年前のIT業界のメインプレイヤーは、IBM、富士通、NEC、HPなどのコンピュータ企業でした。いまは、Amazon、Google、MSです。MSを除いた2社は、20年前はよちよち歩きのスタートアップ企業でした。MSもWindowsOSは最初はオモチャ扱いされて、商用では使えないと否定されていました。いま、それらは金融機関や政府の基幹システムを担うまでに成長し、時価総額を100兆円をこえるモンスター企業になるとはだれ一人想像つかなかったはずです。
テスラはモノづくりがまだ甘い!と言っている人を見ると、自動車メーカーの競争力はソフトウェア開発力にシフトしていく未来から目をそらしているようで滑稽です。自動運転になればユーザ体験も劇的に変わる、車の中では映画を観たりゲームをしたり、また家族で寛げる空間に変わります。旧来の価値が変わるということ。これは、どの業界でも起こりうることです。