NYタイムズ、電子版専用に? 「20年後」新聞発行を終了
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2020年4〜6月期に初めてデジタルの収入が紙の収入を追い抜き、これからその差が開く一方となるNYタイムズとしては既定路線と言えます。紙媒体は残す可能性がありますが、現在のような日刊紙の可能性はないでしょう。
一方で、日本の新聞業界のデジタルからの収入割合は2018年で1.221%。NYTタイムズとはデジタル化のステージがまったく違うし、マーケットの特性も違うから、同じ議論はできません。ただ、紙からの収入が縮小していくなかで、このままだと日本の新聞業界はNYタイムズが新聞発行をなくすといっている20年後には業界がほぼ消滅しているんではないだろうかと思います。日本では1日あたりの新聞閲読平均時間が、全年代で10分切ってます。10代は0.3分、20代は1.2分。紙に未来がないことは一目瞭然。そういうテレビのリアルタイム視聴も年々減り続け、平均156分。うち10代は約70分ですが。
これはマーク・トンプソン氏のかねてからの持論で、昨年のインタビューでも「最も可能性の高いシナリオは、紙の新聞はあと15年か、それより少し長いくらいの寿命しかない、ということだ」と述べています。20年後に紙をやめる、という宣言ではなく、紙の寿命があるあと10年少しのにデジタル転換を加速させ、デジタルを収益の柱にするメディアにする、という意思表明ととらえるのが適当かと思います。