中国、米長官訪台に抗議＝「公式往来に断固反対」
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中国にとって、台湾問題と香港問題は同じ祖国統一の問題です。香港に対する中国共産党の締め付けを見れば、たとえ米国が台湾支援の姿勢を強めたとしても、軍事力を行使して中国を止めない限り、台湾を強引に統一しようとするでしょう。中国が台湾の武力統一に踏み切らないのは、人民解放軍の能力が不足していると考えていることもありますが、米国が本当に軍事力を行使しないかどうか測りかねているという側面もあると思います。
米国は台湾防衛に積極的な態度を示し、米国高官を送り込んでいますが、現段階では、あくまで姿勢を示しているだけです。台湾に武器等を供与しても、中台間の軍事バランスを大きく変えることは出来ません。米国自身が軍事力を行使することこそが怖いのです。
中国にとっての「実力」とは軍事力のことです。経済的な制裁は、複雑化したサプライチェーンや中国依存を深める各国の存在によって、完全に中国を締め上げることは出来ないと中国は考えています。米国が軍事力を行使する決心をしない限り、中国の香港や台湾に対する圧力が弱まることはないと考えられます。
