接触確認アプリ、入れてるのに「陽性登録」できない... COCOA「処理番号」届かぬ事例複数、いったいなぜ?
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この手の問題は「アプリをリリースすること」が目的になってしまったから。
本来ならば、陽性者の行動履歴、接近通知、接触履歴を国民自身が把握し「感染を広げないこと」が目的になるはず。
そのためには、一連のオペレーション(問い合わせ、検査、報告など)がスムーズに回る仕組みであることが最も重要。
それが出来てないのに、アプリつくっても上手く回るはずがありません。
(税金使って開発費いくらかかったんや…)
この問題は、ビジネスシーンでもよく起こること。
「システム開発して自動化しろ!アプリを開発しろ!AIを搭載しろ!」
「うちの会社はシステムで自動化してます!業務アプリを自社開発してます!AIで自動解析してます!」
現場を知らない上層部が作れる訳がないのに…この記事の事例はアプリというよりもコロナウイルス感染確認情報のオンライン報告システムHER-SYSの各保健所への導入の遅れの問題のようです。
現場の医師が4月にTwitterに書いた声が河野大臣->平内閣府副大臣というパス回しで厚労省へ。最終的に3週間足らずでテスト稼働という驚きのスピード感で立ち上がったシステムですが、その後の自治体レベルでの導入に時間がかかっていたようです。
この手の現場のオペレーションの切り替えが一筋縄ではないのは容易に想像出来ます。それでも導入は確実に進んでいるようですのでアプリについても見切らずにインストールを維持しておくべきかと思います。
e-mailでHER-SYSでの入力代行を引き受けていた厚生省の担当者にはご苦労様でしたという言葉しかありません。
HER-SYS運用改善へ、WG発足
https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/801668/
「当初は5月中に全国での稼働を目指していたが、7月22日現在、保健所が設置されている155自治体のうち79%に当たる122自治体の利用にとどまっている。帰国者・接触者外来については、システム利用のためのIDを約900の医療機関に付与しているものの、厚労省は各施設が実際にHER-SYSを運用しているかまでは把握できていない」
新型コロナの感染者情報システム 自治体で利用進む 官房長官
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200805/k10012551951000.html
「菅官房長官は5日の記者会見で、今週から東京都が運用を始めるなど利用する自治体は153に増えたことを明らかにしました」COCOAのシステム制作時に考えられていた運用手法と、実際の運用が異なっていたから起きた問題です。
システム制作時にはこういった齟齬がよく起きます。とくにCOCOAのように急いで作ったシステムだと、要件を調べる時間がなかったことなので、このようなことはやむを得ないでしょう。
大事なことはこういった問題があることを早期に認識し、修整することです