2020/8/8

【Knot】定期的に覗きたくなる「リアル店舗」のつくり方

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80年ぶりに登場したメイドインジャパンの量産腕時計メーカーとして、業界に革命を起こした「Knot」
「時計が売れない」と言われるこの時代に、新たな腕時計ファンを増やしつづけている、その魅力の源泉とは?
創業者の遠藤弘満社長インタビュー第2話では「愛されるブランドの条件」に迫る。
【新】時計が売れない時代に「腕時計ブーム」を起こした男

リアル店舗はリピート率が「倍」

──Knotのウリといえば、やはり時計本体とベルトを自由に組み合わせて楽しむ「カスタムオーダー」ですよね。
遠藤 時計本体のデザインは、ラウンド、スクエア、トノー(樽型)など10種に厳選しています。これに加えて、約400種のベルトと4種の金具の色が選べるので、組み合わせとしては約2万通りになりますね。
これらの組み合わせを「店頭で自由にいろいろ試して楽しんでいただく」というのが、われわれがとても大切にしているポイントです。
コロナの問題があって、ネット販売のほうに力を置く小売店も増えていますが、店頭体験を大切にするというKnotの方針は、これからも変わらないでしょう。
というのも、「腕時計を使ったリピートビジネス」を提供するというのが、われわれの営業戦略だからです。
例えば、最初に時計を1本買ってもらって、それを気に入ってもらったうえで、次に「こんな新しいベルトが出たのか。かわいいから付け足そう」といった具合に、2回目も買ってもらえるかどうか。
これは、最初に購入した場所がリアル店舗だったのか、ウェブサイトだったのかで、リピート率がダブルスコアで違うのです。
やはり、店頭で実際にいろいろ試すのは、楽しさが違うんですよ。
Knotの吉祥寺店(ホームページより)

ベルトの多彩さにこだわる理由

その楽しさを継続して提供していくためにも、ベルトの種類はどんどん増やしていきたいと思っています。