2020/8/6

【10分de最前線】いま、系外惑星が最高にアツい!

東京工業大学・地球生命研究所 教授
太陽の周りには、私たちが住む地球を含め、8つの惑星が公転している。では、太陽以外の恒星にも、同じような惑星系があるのだろうか?
この問いに初めて答えを与えたのは、スイスの科学者、ミシェル・マイヨールとディディエ・ケローだった。
太陽系の外にある惑星たち、つまり「系外惑星」は存在する。しかも、2人が発見した最初の系外惑星は、専門家の誰も想像し得なかった「異形の惑星」だった。
ワクワクする話だ。
そして、それ以降、実に4000個以上の系外惑星が発見されている。近年では、地球のような岩石型で、液体の海が存在しうる惑星も見つかるようになってきた。
その中には、生命を宿す星もあるかもしれない──。
そんな系外惑星の研究は、従来の生命観にも、大きな変換を迫る可能性すらある。
本日夕刊のNewsPicksサイエンスでは、系外惑星研究の第一人者で、昨年11月に『ハビタブルな宇宙 系外惑星が示す生命像の変容と転換』(春秋社)を上梓した、井田茂・東京工業大学教授が、いま最高にアツい「系外惑星」の研究の歴史と最前線を、分かりやすく解説してゆく。

24年前の「大発見」