増殖し続ける「不確実性」を味方につけるための3つの行動
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2020/08/07
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不確実性とかVUCAって、外部環境のことだけだと思われていますが、実は内部(自分、自社が何をしたいか)にもあり、それは自分でコントロールできる部分が大きいと思います。「選択、対応、即興」だけ聞くと「あたりまえ」の感じですが、結局何をベースに「選択、対応、即興」するのかということではないでしょうか。
「悩むと考えるは違う」といいます。ただくよくよするだけでなく、やりたいことをどう実現するか。実行につながるのは後者です。ベースがはっきりしていれば、失敗も次につなげていくことができるのではないでしょうか。不確実な時代というならば、何かに頼るのではなくて自分を信頼してスキルを学ぶしかない。よく『100万人に1人の逸材になるには』とかスキル×スキルでなれる。なんて耳にしますが、理屈はわかるけど何したらいいの?何から始めればいいの?と思う人は多いのではないでしょうか。私が会社メンバーに伝えている一つの方法としては、以下となります。
1.やりたいこと、やりたくないことの列挙
2.やりたいことをやるために必要なスキル
3.スキルを得るための行動目標
4.それを達成した時に得られるもの(賞賛とか)
5.それを達成できなかった時に失うもの(惨めさとか)
やらなきゃならないことはわかっていても、行動に移せないのは『その先にあるもの』を想像できていないからです。
賞賛や報酬、一方で惨めさやリストラ、劣等感なんて感じたくないものです。結局はやるしかないのですが、なかなかできませんよね。だから仕事以外で学び狂えば周囲と圧倒的な差が生まれます。『ヤバイ』とか『なんかしないと』と普段から口癖のように言っている人ほど言葉にして満足してしまって定時で帰宅してテレビ観て酒飲んでぐっすり寝てるだけだったりしますから。我々は、大きな変化の中にいる。
このような予測不能な変化は、この感染症の件に限らない。今世紀に入ってからでも、同時多発テロ、リーマンショック、東日本大震災、イスラム国の台頭、北朝鮮問題、イギリスのEU離脱、豪雨災害の頻発など、どれを一つとっても、それ以前には予測不能で、それでいて、ビジネス、経済、エネルギー、政策などに大きな影響を与えた。
元々、世界は、予測不能に変化しているのである。我々は、「予測不能な時代」にいる。これについて、ドラッカーは印象的なことを書いている。
われわれは未来についてふたつのことしか知らない。
一つは、未来は知り得ない、もうひとつは、
未来は今日存在するものとも、今日予測するものとも違う。
(P.F.ドラッカー『創造する経営者』1964年、上田惇生訳)
予測もできない未来に備え、今日何をすべきかこそが、ビジネスであり、人生である。
私がすきな言葉は「いきあたりバッチリ」。
予測不能は、悪いことばかりじゃないです。むしろ大きな機会です。