EU、レムデシビル3万人分確保 米社と契約
コメント
注目のコメント
流行初期に加盟国を支援できなかったEUは人工呼吸器や治療薬、ワクチンなどを戦略的に備蓄する方針を進めています。レムデジビルはEUで唯一新型コロナ感染症の治療薬として認可されている医薬品。今回の契約では1人分は約2100ユーロ(約26万円)。高いとみるか、安いとみるか。
現在、新型コロナウイルス感染症診療において、レムデシビルは欠かすことのできない治療薬の一つになっています。蓄積されたデータは必ずしも未だ十分とは言えませんが、抗ウイルス薬としての代替薬もないというのが現状です。
今後は、モノクローナル抗体と呼ばれる製剤など、治療の選択肢が増えることが期待されますが、少なくともそれまでの間はレムデシビル供給への依存が今後も続くものと思います。レムデシビルはアメリカの製薬会社が作っているエボラ出血熱の治療向けに開発された薬です。肝機能障害などのいくつか副作用があるようですが、新型コロナの症状を改善する効果がみられるとのことでした。
この記事では、EUでの承認が6月末に行われたとのことです。日本では5月に異例のスピード承認で話題になっていました。日本もこの点に関しては世界と比較して、スピード感を持って対応できていたと言えるでしょう。