【直撃】次世代の遺伝子ツールは、「プラットフォーム」になる
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いまゲノム編集の世界で、多くの人が口にする「スター科学者」の名前が、デイビッド・リウです。26歳でハーバード大学の助教授になり、いまではクリスパーの「先」をゆく、最先端のツールを続々と生み出しているラボを運営しています。
また科学者でありながら、合計7つのスタートアップを共同創業してきた連続起業家としての顔をもっており、2020年にはBEAM Therapueticksがナスダックに上場し、すでに1000億円以上の価値をほこっています。
サイエンスの上流にいながら、社会実装によって世の中にインパクトをもたらす、リウ氏にNewsPicksはインタビューすることができました。ちなみに5分だけね、と言われながら30分、なんとか話を聞くことが出来ました。ぜひご一読ください。ゲノム編集の取材をする中で、誰もが「この人こそ最先端だ」と口を揃えたのが、デイビッド・リウ教授です。
26歳でハーバードの助教授になり、様々な発明を重ねている天才科学者。なかでも、DNAのたった一文字を変えることができる「鉛筆」は次世代のゲノム編集ツールとして大いに注目を集めており、いろいろな病気を治すことができるポテンシャルを秘めています。2019年にはさらに、自由度高く精密に編集できるワープロのようなツールも発表しています。
カードゲームのブラックジャックが好きだったり、オフィスには大きなアイアンマンのフィギュアがあったりとおちゃめな一面もあるリウ教授。今後の発明も楽しみです。遺伝子を手術する時代の到来とともに、血液型や誕生日と同様、誰もが個人のゲノム(全遺伝情報)を知っていることが当然の時代になろうとしています。
解析技術の発展で、個人の遺伝子を短時間かつ安価に解析できるようになったことが急激な発展を後押ししています。
遺伝子検査でがんや糖尿病などの疾患、肥満傾向などの体質に関して遺伝的な傾向を把握できます。
疾患は遺伝的要因と環境要因の掛け合わせで発生するため、自分の遺伝的な疾病の要因を知ることができれば、未病の段階で食事や運動により環境要因リスクを下げることができます。
これまでのような発症後での治療中心ではなく、予防中心にシフトできるようになると思います。