[ロンドン 24日 ロイター] - IHSマークイットが発表した7月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は54.8で、6月の48.5(改定値)から上昇した。2018年半ば以来の高水準で、ロイター調査の予想(51.1)を上回った。

新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)から経済活動が徐々に再開し、消費者が外出するようになったことが背景。

IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「第3・四半期は好調なスタートを切った。ロックダウンの解除が進む中、生産は約2年ぶりのペースで拡大した」と指摘した。

PMIは3月以降、景況の拡大・悪化の分かれ目である50を下回っていた。

新規ビジネス指数は52.7と2018年10月以来の高水準。6月は47.0だった。

サービス業PMIは55.1で6月の48.3から上昇。2018年半ば以来の高水準だった。ロイター調査の予想(51.0)も上回った。

製造業PMIは47.4から51.1に上昇。50を上回ったのは2019年1月以来で、ロイター調査の予想(50.0)も上回った。生産指数は48.9から54.0に上昇。新規輸出受注は43.1から51.9に上昇し、2018年8月以来の高水準だった。