なぜ「原則出社」に戻ってしまったのか、テレワークを阻む5つの壁
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「社員を大人として扱っていない」これが本質的な課題ではないでしょうか。監視しないと社員は働かないという疑念が、いつまでも働き方を変えられない一つの要因だと思います。根底に信頼関係があれば、こんな心配はしなくて済みますよね。そのためにも普段からのコミュニケーションが欠かせないでしょうし、コロナ前後で柔軟に働き方を変えられた(もしくは今後変えられる)会社は、信頼関係を大切にしている会社だと思います。
注目のコメント
昨日の“削除されました“でもボヤいたのですが、経営としてテレワークを推進しようとしても、実はなかなか簡単にはいかないという現実があるのです。
例えば私の会社は、全体出社日は週一日で、後はテレワークが原則なのですが、逆にたった一つでもリアルの訪問や往訪が必要だとその為にオフィスに出社しなければなりません。
一日ならともかく、これが週2,3回あると結局ずっと出社した方が効率が高いということになってしまいます。
大企業なら相手にオンラインを強要できるでしょうが、ウチのような中小企業だとそうもいかず、やはり在宅勤務が根付かないのは自分の都合だけでは仕事ができない、という理由が大きいと思うのです。。
そればかりではありません。
もう1つ労働基準法の問題があって、残業代支払いの関係で会社は労働時間をキチンと把握しないといけないことになっているのです。
よくNPでも時間単位ではなく成果をベースに評価をすべきとの意見もあって、それは確かにその通りだとは思うのですが、法律はそうなっていませんので、労働時間を管理しないと会社が違法行為を働いていることになります。
だからちゃんとした会社ならどうしても“実労働時間を監視する“必要があって、かえってお互いに面倒くさく、気まずいので、オフィスにいた方が楽という結論になってしまうのです。
いやいやIT企業なら今までもエンジニアとかは在宅が多かったし、関係ないでしょ、という意見もあるかもしれません。
実は私も今までずっとそう思っていましたし、一部は当たっているところもあります。
ところがいざやってみるとそれも案外そうではないのです。
IT系の場合開発したプロダクトをソフトウエア資産として計上するのですが、その金額は工数に応じて計算されます。
特に上場会社やIPOを目指すようなスタートアップになると、個々のエンジニアの労働時間を正確に把握しないと正確な資産計上ができず、まず監査法人が認めてくれません。
新しい働き方といっても、なかなか一筋縄ではいかないのです。
こればかりは自分の都合ばかりではなく、少しずつ社会が変わっていってくれないとどうしょうもないのかもしれません。
それはともかく明日から4連休ですね。GoToトラベルのお供に「みんなも入れよう!接触通知アプリCOCOA」テレワークで出てくる課題は本質的にその企業が抱えていた課題。
見えていること、一緒にいることで逆に見えなくなっていたものでは?
テレワークにより課題が見える化されていると思うと働きかた改革を進めるチャンス。
記事中にある定着を阻む壁はリアル出勤でも言えること。
育児時間を削り取り
出勤で疲弊
密室会議での情報難民
営業の移動時間のロス
これがなくなることのメリットも大きい。
テレワークだけに限定ではなく出社を前提とせず組み立てる。
だからこそリアルで会う意味も大切にして機会も作りたい。
弊社従業員の意見ではテレワーク推奨派が大多数。
その声を信じてさらなる進化をみんなでしていきたい。筆者です。皆さまコメントありがとうございます。
こうした知恵や想いが集まって、出社VSリモートという二項対立を超えて、それぞれの企業や社員にちょうど良い世界が見つけられたらいいな、という思いで書きました。
業界、職種も様々なので一概には言えませんが、個人的には出社「させられている」ではなく、「社員の力が発揮できるような環境を社員自身がつくる。そのための選択肢を会社は色々用意する」となるといいのでは?と思料します。