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タイトル含めてミスリードがある記事だと思います。

まず、主体的で深い学びを引き出すために、講義型の授業が最適なシーンもあることは賛成です。

しかし、この記事では、自分の講義のアンケートをもとに過度な一般化が行われていますし、この方の授業力が高いなら、対話型の授業をすればより理解が高まる可能性は検討されていません。

また、こういう過去のやり方に逆戻しするタイプの論に気をつけないと行けないのは、主体的で深い学びやアクティブラーニングが必要とされるに至った元々の問題背景を無視していることです。

実際読者の皆さんに聞きたいのですが、一方的に話される講義型授業で良かった授業とそうでない授業、何対何くらいでしたか?良くない授業があまりにも多かったから、小中高でも大学でも授業改革をしようと、文科省も現場も奮闘してるわけです。

そういう問題背景を無視して、自分の考えを論じるのは自由ですが、専門家としては問題があると言わざるを得ません。
御本人の経験から一般化するのはいかがなものかと思います。

教育者として分かりやすい授業を心がけることは当然ですが、教育者が提供する分かりやすさが全ての受講者に届くわけではありません。
討論(というよりも「対話」だと思いますが)や体験は、学ぶ事柄について、対話や経験などの活動を軸にしながら別の視点や理解を促すものです。講義でのインプットと活動のアウトプットを混ぜること学びを広げて深めることを目指しているので、どちらがダメとか優れているという話ではありません。
講義だろうと対話だろうと体験だろうと、授業形態にかかわりなく、学習者の能動性や主体性を引き出す努力が必要です。
教育系の情報発信のほとんがこのようにLearning Experience (LX: 学習体験)についての言及ばかりで、その先にあるべきLearning Outcome(LO:学習効果)についての言及がありません。
情緒的な定性情報が多すぎて横展開が困難です。
また、一部の特異な事例を一般化しすぎる傾向も高いと感じます。
私たちはデータを活用し「教材開発」でなく「学習効果開発」を行なっていますが、全ての教育サービス、プロダクト提供者のLXへのあくなき追求により学習者のLOが最大化されることを切に願います。