高校普通科 3科に再編…「学際融合」「地域探究」2学科新設容認
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インパクトのある動きです。新学習指導要領で「生きる力」が定義され、探究へ向かう動きが加速します。その流れを普通科の枠組みとしても再編することで、より強化していくということでしょう。
ただ現在の普通科であっても必修でガチガチなわけではなく、カリキュラム上の自由度はあります。それにも関わらず「特色や魅力ある教育内容に乏しい」と言われるのは、結局のところ入試に対応しようとすると、選択しなくてはならない科目が広範になり特色あるカリキュラム構築ができないためです。
特に国立大の5教科型、一般入試中心が変わらない限りは難しい。時間割に余裕があるならば、1コマでも理科や社会などを増やしたいと考えてしまいがちです。
とはいえ、ここ数年の高校をとりまく動きはこれまでになく活発です。上手く噛み合えば、新たなうねりが生まれるかもしれません。国をあげてG人材とL人材を分けていくのでしょうかね。
堀江さんが書かれた「全ての教育は洗脳である」によるとG人材とはインターネットの感覚そのままに国境を超えて活動する人。L人材とは地元を愛して地元の仲間と穏やかに暮らす人。だった気がします。
「学際融合学科(仮称)」がG人材で、地域社会の課題解決を目指す「地域探究学科(同)」がL人材でしょうか。
良い悪いはありません。自分に合った生き方を選べば良いと思います。
因みに、英語を話し、海外に住んでい人がG人材と言うわけではありません。
私はフィリピンのセブ島に住んでいますがセブを愛して、地元の仲間と穏やかに暮らしています。時代にあった変化だと思います。特に各教育委員会の裁量が増えることは、意欲ある教育委員会にとっては朗報でしょう。
ただし、実現の課題もかなり多いとは思います。
特に、カリキュラムマネジメント、そして授業案の設計を誰がやるのかはかなり気になっています。それは、新しいカリキュラムづくりは教科専門性だけで対応できるものではなく、高校の先生たちにはこれまでと違う知識やスキルが要求されるからです。
外部のアクターもかなり関与するとは思いますが、実現は簡単ではありませんので、まずは先行的に出てくる事例に注目したいと思います。そして、中高生向けの教育事業をメインでやっている身としては、この改革を良いものにするためのお手伝いをどこかでできればとも思っています。