【グラフ分析】ニトリ、無印、ヴィレヴァン「明暗」を分けた理由

2020/7/14
新型コロナが小売り企業の“明暗”を分けている。
7月13日、「遊べる本屋」をコンセプトに雑貨を販売するヴィレッジヴァンガードコーポレーション(名古屋市)が通期決算を発表した。
その結果は、売り上げも利益も減少する減収減益で厳しい結果となった。
このほど直近の四半期決算を発表した無印良品と、家具のニトリを比べながら、雑貨や家具業界の「いま」をグラフとともに3分でアップデートする。

ヴィレヴァン、再び赤字転落

まず、ヴィレッジヴァンガード(ヴィレヴァン)が7月13日に発表した最新の通期決算(2020年5月期)をざっと見ていく。
2019年6月〜2020年5月までの1年間の売り上げは292億円で、前の期に比べて14%減少した。
一方、本業のもうけを示す営業損益は赤字に転落。赤字額は、2億8600万円だった。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、340を超える店舗は、緊急事態宣言が出た4月に221店舗を休業し、5月6〜14日は約250店舗が臨時休業した。
6月には全店で営業を開始したものの、業績には大きすぎるダメージを与えた。