[東京 13日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発した。前週末の米国株式市場が上昇したことが好感され、朝方から幅広く買いを集めた。その後も時間外取引での米株先物がプラス圏で推移したことや、上海総合指数<.SSE>、香港ハンセン株価指数<.HSI>が堅調となったことを受け、日経平均は終日上値を追う展開となり、高値引けとなった。ETFの配当金分配に絡んだ売りが一巡したことで、需給が好転したとの指摘もあった。個別では、ソニーが連日の大幅高となり、19年ぶりに高値を更新した。

前週末10日の米国株式市場は上昇。米国で新型コロナ新規感染者数が連日で最多を記録し懸念は強まっているものの、ギリアド・サイエンシズ<GILD.O>のコロナ感染症治療薬が治験で良好なデータを示したことが材料視された。

日経平均は朝方から幅広い銘柄が買われ、上値を追う展開となり、前週末比493円高での高値引けとなった。市場では「大引けにかけてレバレッジ型ETF(上場投資信託)の信用買いが入ったとの声も聞かれた。きょうは世界的株高となり、地合いの好転を感じることができる相場となった」(国内証券)との声が出ていた。

TOPIXも反発。東証33業種は全業種が値上がり、鉱業、鉄鋼、海運業、輸送用機器、非鉄金属、ガラス・土石製品などが値上がり率上位となった。

個別では、ソニー<6758.T>が続騰し4.11%高。8000円を回復するとともに、19年ぶりの高値を更新した。市場では「ソフトバンクグループ<9984.T>とともに今や市場全体のリード役になっている。ワンショット1万株単位の買い注文もみられるなど、機関投資家の買い主流で相場が形成されているようだ」(国内証券)との声が出ていた。

安川電機<6506.T>は反発後マイナス転落し、0.36%安となった。10日に発表した2020年3─5月期の連結営業利益(IFRS)は前年同期比21.6減の62億2700万円だったが、アナリスト予想や4月に公表した会社予想を上回った。

東証1部の騰落数は、値上がり2032銘柄に対し、値下がりが126銘柄、変わらずが13銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      22784.74 +493.93

寄り付き    22591.81

安値/高値   22,561.47─22,784.74

TOPIX<.TOPX>

終値       1573.02 +37.82

寄り付き     1557.17

安値/高値    1,554.26─1,573.02

東証出来高(万株) 121591

東証売買代金(億円) 21386.33