英グラクソがコロナワクチンで提携、田辺三菱薬傘下のカナダ企業と
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グラクソスミスクラインは、従来から数多くのワクチンを製造、販売してきた会社であり、ノウハウのある「アジュバント」と呼ばれる物質をワクチン開発企業に提供するという形で協力しているようです。サノフィとも同様の提携を結んでいたと思います。
この「アジュバント」には、免疫の応答を高める働きがあり、これにより少ない量の「抗原」で十分な「抗体」を身体に作らせることができるようになります。
メディカゴ側としては、より少ない量の抗原で1人分のワクチンを作れるようになるため、アジュバントの恩恵により、同じコストでより多くのワクチンを生み出すことができるようになります。国境を超えた提携、素晴らしいです。
各国が自国内でのワクチン開発に躍起になる中、各社の得意分野を活かしてよりスピーディーに開発できるような動きはお手本になると思います。
今こそ、各国・各社それぞれの中で開発に取り組むのではなく、グローバル全体で情報交換を行い、1日も早くワクチン開発すべき時なはずです。この植物由来ワクチンは。タンパク質を高速で生成する能力をもつタバコ属の植物ベンサミアナタバコを用いたものです。
すでに、「メディカゴ」はインフルエンザウイルスワクチンの製造はこの植物を用いて開発しており、第3相試験まで行きましたが追加試験を要求され断念したようです。
ウィルスの遺伝物質をこの植物に導入し、その後4〜10日かけてウィルスを増殖させます。植物は「ミニ・バイオリアクター」のように機能し、葉に「VLP」(virus-like particles:ウィルス様粒子)をつくります。
また、問題となるウイルスの遺伝子変異にも対応しており、これはウィルスの構造をもちながら完全な遺伝子情報をもっていない粒子であり、この粒子によってウィルスがどんなサブタイプに変異をしても、それに感染した細胞を排除できるような特殊な免疫細胞をつくることができるという画期的なワクチンです。