(ブルームバーグ): 九州を中心とする大雨の影響でトヨタ自動車は6日、福岡県内にある子会社のトヨタ自動車九州の3工場で稼働を停止した。ダイハツ工業とマツダも九州や中国地方の工場を休止しており、自動車生産への影響が広がっている。

トヨタ広報担当の土井賀代氏は電子メールでの取材にトヨタ自動車の宮田、苅田、小倉の3工場で6日夜勤の途中で操業を中断したと明らかにした。従業員の安全を確保や物流の停滞のためとしている。7日は午前11時から稼働再開を予定しているという。

トヨタ自動車傘下のダイハツ工業でも大分県の中津工場と福岡県久留米市のエンジン工場の操業を雨のため午後3時で終え、予定していた夜勤を休止した。ダイハツ広報担当の井上和樹氏が明らかにした。あすは通常稼働を予定しているという。中津工場は年産能力46万台の主力工場で軽自動車のタントなどを生産している。

また、マツダ広報担当の太刀掛史絵氏によると、同社は大雨による交通インフラの影響などで、広島県の宇品工場を午前11時45分に、山口県の防府工場を午後3時にそれぞれ操業停止した。夜勤も停止し、7日の操業については検討中としている。

ブリヂストンでは福岡県の久留米市と朝倉市のほか、佐賀県鳥栖市の計3カ所のタイヤ工場の操業を6日午後から停止した。広報担当の谷口雅司氏によると、夜勤も停止する予定で、7日の操業については状況を見ながら判断するという。

福岡・佐賀・長崎各県に大雨特別警報、最大級の警戒呼び掛け-気象庁

(トヨタの情報を追加し、構成を変えて更新します)

©2020 Bloomberg L.P.