ムニューシン財務長官：米経済、年内にリセッション脱する可能性も

（ブルームバーグ）：ムニューシン米財務長官は新型コロナウイルスのパンデミック（世界的な大流行）で落ち込んだ米経済が、年内にリセッション（景気後退）から脱するとみていることを明らかにした。

ムニューシン長官は23日、ブルームバーグが主催したイベントでインタビューに応じ、「そう考えている」と述べた。

同長官はまた、新たな景気刺激策についてトランプ政権と議員らが協議しており、７月中に法案が可決する可能性があるとも述べた。

原題：Mnuchin Says U.S. May Emerge From Recession by End of Year（抜粋）

Mnuchin Says Stimulus May Pass Congress in July to Boost Economy（抜粋）

唐鎌大輔
株式会社みずほ銀行チーフマーケット・エコノミスト
・2020年06月24日
プラス成長ならばリセッション脱却ですから、これは想定の範囲内の話と言えます。現にFRBのSEPの軌道はそのようなイメージになっているので。しかし、低成長率が続けば、これに割り当てられる政策金利も低位で張り付くのであり、この状況は22年末まで不変というのがコンセンサスになります。
永濱利廣
第一生命経済研究所首席エコノミスト
・2020年06月24日
どんなに水準が低かろうが、景気が最悪期を脱すればリセッションは終わりますから、今年３月から入っているリセッションは既に終わってますね。
通常、景気の山と谷が5ヶ月以上離れなければリセッションと認定されませんが、今回は景気の山谷を決めるNBERが特例で認定すると言っています。
枩村秀樹
日本総合研究所理事
・2020年06月24日
リセッションはすでに脱していると思います。問題は年後半の回復力です。