【横川正紀】コロナがもたらした「コミュニケーション革命」

2020/6/21
「日本にしかないディーン&デルーカ」をゼロから育て上げた、ウェルカムグループ代表の横川正紀氏。そのユニークな経営哲学をひも解いた初の著書『食卓の経営塾 心に響くビジネスの育て方』(ハーパーコリンズ・ジャパン)が話題だ。
インタビュー最終話では、コロナ禍中での気づきから、「未来」への向き合い方を考察する。

社内SNSが異例の「大盛況」

──改めて、コロナでグループのほぼ全店舗が休業になっていた期間中、どのようなことを考えていましたか?
横川 この期間中、うちの会社ではひとつの大きな「改革」が起きました。それは「社内コミュニケーション」にまつわる改革です。
ウェルカムグループには、パートナーと呼ばれるアルバイト社員も含めて、およそ2000人のメンバーがいます。これだけの大所帯になると、全員ときっちりコミュニケーションを取るのは簡単なことではありません。
昨年の秋から、「TUNAG(ツナグ)」というサービスを利用した、組織活性化に特化した社内SNSを展開しているのですが、実際のところは幽霊ユーザーも大勢いました。そこで、このコロナの期間中に、毎日のアクティブユーザーを100%にすることを目標にしたのです。