【20年史】日産の「有言実行度」を、中期計画で振り返る

2020/6/18
5月28日、日産自動車は新たなスタートを切った。
2020年3月期に計上した6712億円の最終赤字を受けて、工場のリストラを含んだ構造改革案を発表。生産規模を縮小して、収益化を目指す計画を示した。
しかし、その計画の実現性を疑問視する意見もある。自動車業界の内外から、日産経営陣の実行力を問う声が相次いでいるのだ。
確かに過去を振り返ると、日産の計画達成率は決して高いとは言えない。ゴーン体制以降に掲げた6つの計画のうち、コミットメントが実現できたのは半分だけだ。
日産は本当に復活できるのか。
その手がかりを得るため、本日は過去の中期経営計画をベースに、日産の20年史を振り返っていく。
公開資料を並べて分析すると、日産という企業の特徴が浮かび上がってくる。