コカ・コーラも導入予定。オランダ企業発、砂糖でできた「土に還る」ペットボトル
コメント
注目のコメント
新しい技術を用いたパッケージを流通させる際には、適切な回収リサイクルのルート構築が必要ですが、こういったことが現状どのように検討されているのかの情報もセットで欲しいものです。
この新素材は、開発元のオランダでいち早く市場に出回ることになりそうですが、オランダはペットボトルのリサイクル率が60%以上(熱回収含まず/2014年)と、既にヨーロッパの中で優等生です。これを支える仕組みがデポジット制度で、スーパーマーケットなどに持ち込むと0.25ユーロなど結構良い金額で返金されるので広く浸透しています。さらに生ごみを分別回収しており、有機ゴミは95%コンポスト化されているというところも特徴的です。「土に還る」ペットボトルも、こういったコンポスト施設で処理を行うことが可能と思われます。
こういった背景を踏まえた上で、実際に考えられ得るルートとしては例えば以下がありそうです。
【可能性1】デポジットで回収後、普通のペットボトルから分別した上でコンポストや焼却にまわす
⇒分別技術や分別タイミングを検討する必要がある。
【可能性2】家庭のコンポスト器に入れるよう推奨する
⇒生活者がペットボトル状のものをコンポスト器に入れ、たい肥化されたものをガーデニングに使うのは抵抗があるのではないか。
【可能性3】ペットボトル扱いではなく、燃えるごみ扱いとして焼却する
⇒普通のペットボトルと容易に見分けられるよう、かなり目立つような表示をする必要があるし、ルールメイキングが必要。
ごみ分別ルールや既存の処理インフラはオランダと異なるものの、近年急速に生分解性プラスチックの導入が拡大している日本でも、生分解性プラの処理ルートについては同様に検討されるべきです。オランダがこれからどのような回収リサイクル制度を構築するか、結果がどのようになるかを知ることは、日本にとってよい参考になると思います。化石燃料由来のプラスチックを循環させるサーキュラエコノミーには、マテリアルバランスや品質劣化、再生材化などの点で限界があります。
サーキュラエコノミーからバイオエコノミーへの転換を図ることこそが、資源循環を追求していく上では重要だと思います。実は弊社にて販売代理店として土に変える環境配慮材料の販売をしております。
台湾のパートナー企業が開発したEPOと言う素材で、こちらはとある海産物が原材料となっており、この素材を配合した容器は土に埋める事で180日で自然分解されます。
またどこかで詳しく書いてみるかな〜。
【追記】
青山さま、はじめまして!
リサイクル関連の事業に従事されているご様子ですが、ご興味があればEPOの資料を送りさせて頂きます。
プロフに記載のメルアドに空メール等頂ければ幸いです☺