【スタートアップ用語考】グロースキャピタルの意義とは何か?
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グロースキャピタルとは、主にレイトステージの、組織やプロダクトが一定程度確立しているスタートアップに対して、マイノリティー出資によって、事業をさらに拡大させるための資金を提供するファンドのことです。
類似した資金供給者の形態としてVC、バイアウトファンドが挙げられますが、こうしたファンドの特徴と比較するとわかりやすいと思います。
VC:初期的段階にある多くのスタートアップに対して投資し、次ラウンドに進むスタートアップの中から有望な先に対して継続投資を行う。「べき乗則」が成立するハイリスク・ハイリターンの投資。
バイアウトファンド:割安の企業を100%買収し、バリューアップチームを派遣してリストラクチャリングを行い、収益性を向上させて投資回収する。
ファンドへの出資者であるLPから見ると、大きくはオータナティブ投資に属しますが、それぞれが異なるアセットクラスであり、求められるリスクのとり方も異なります。新興市場に上場した1,2年後に時価総額の伸びが止まってしまうケースが見られます。
要因の一つには、未上場時にIPOに意識が向きすぎて、その後の成長戦略が十分で無いケースも多いように思います。
企業の成長にとってはIPOは一つのマイルストンでしかなく、時価総額1000億超えやその後の成長を支える投資家の存在は、重要だと思います。