中国側とハワイ会談検討＝ポンペオ米国務長官、対立緩和を模索か―米専門紙報道
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米国はすでに価値やイデオロギーを対立軸にしていますから、中国はもはや米国を信用することはないでしょう。米国は、一時的に緊張を緩和させようとしても、また必ず中国を潰しにかかると、中国は考えています。
トランプ大統領が、目先の大統領選挙に惑わされて、中国との緊張緩和を図ろうとすれば、中国は表面的には米国との緊張緩和に応じ、その隙に、米国の次の妨害に対抗できるように経済力を蓄え、軍事力を増強するでしょう。オバマ大統領と同様の過ちを繰り返すことになりかねないのです。
しかし、残念なことに、多くの国の政治指導者にとって最重要の目的は自らの政治権力を守ることであるように見受けられます。民主主義国家の政治指導者にとって、それは選挙に勝つことです。そして、多くの場合、有権者の関心は、国際秩序などにはなく、自らの生活にあります。経済が悪化すれば、その時の政権は国民の支持を失うことになります。
長期的に見れば、国際秩序の変化はさらに大きな影響を各国の経済にももたらしますが、民主主義国家の選挙でそれを主張しても、有権者の関心を引くこと自体が難しいかも知れません。
