【50人に直撃】なぜ、私たちは「抗議」することを決めたのか

2020/6/10
今立ち上がるのには、理由があるーー。
過激な暴動や略奪ばかりがクローズアップされがちだが、5月25日のジョージ・フロイドさん殺害から全米に広がった抗議デモの大きな特徴の一つは、人種や年齢、党派さえ問わず、普通の身の周りの人たちが参加していることだ。
実際に、デモを見に行けば、激しい政治性が強調されているというよりも、街頭からのサポートも含め、穏やかかつ自然に多くの人が集まる姿に、逆に驚きを感じる。
その多様性こそが、今回の抗議デモの本質ではないのか。
そう考えた筆者は、過激なニュースに比べ、なかなか報道されにくい、一般の抗議者たち50人に話を聞きにいった。それぞれが、自分の経験を基に、人種差別について考え始め、今声を上げたストーリーを持っている。
ここでは、50人のありのままの声を紹介したい。
(取材:武藤安奈、編集:森川潤、デザイン:堤香菜)