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バンクシーがドローイングを発表。奴隷商人銅像とデモ参加者を描く

美術手帖
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注目のコメント

  • 鈴木沓子 ライター・翻訳家

    この提案、いいなと思いました。

    銅像は、エドワード・コルストン氏という、17世紀に奴隷貿易で財をなして、議員になった街の名士なんですよね。

    黒人に対する暴力や構造的な人種差別の撤廃を訴える「Black Lives Matter」の流れを受けて、バンクシーの故郷イギリス・ブリストルでも、市民による抗議運動があり、この銅像は首に縄を付けられて海に投げ捨てられたわけですが(当時、奴隷船で病気になった奴隷は生きたまま海に捨てられた)、この後、像を廃棄するか、戻すのか、廃棄するなら、もともとあった場所はどうするのか、意見が分かれていました。

    バンクシーは「賛成派も反対派もいるようだから、像を引きずりおろした市民も一緒に新しい銅像を建てれば、みんなハッピーなんじゃない?」と言っていますが、実際、像が廃棄になれば、奴隷制度の記憶も、いつか薄れていってしまうはず。

    忘れてはいけない負の歴史があり、その象徴である像に抗議した市民がいること、その両面を形として残す方が、いい街をつくるのでは。大事なのは、こうした歴史を二度と繰り返さないために、街の記憶を対話によって継承し、議論し続けることではないでしょうか。

    そして何より、もしこの案が通ってバンクシーがコルストン像を現代にアップデートしたバージョンの銅像をつくれば、故郷の街に新しい観光名所がまたひとつ生まれるわけで、コロナで壊滅的な観光事業にも明るい希望が生まれるし、インバウンド需要も高まるだろうから一石三鳥だなあと。


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    プレジデントオンライン 編集長

    次々と新作を出していますね。過去のピックの再掲ですが、バンクシーを読み解くうえで、プレジデントオンラインのこの記事が参考になると思います。

    アートとしては大したことがないバンクシーが世界でウケる3つの理由 東大教授「精神的な深みは感じない」 #POL https://president.jp/articles/-/35943

    われながらずいぶんなタイトルを付けたと思いますが、中身をうまく示していると自負しています。東京大学教授の三浦俊彦さんの新著に絡めた寄稿です。

    3つの理由について、三浦さんは以下のように整理されています。
     「匿名性」→「顔のない記号」という魅力
     「違法性」→法律を破ることによる社会批判
     「企画力」→「裏に何かある」と感じさせる工夫

    そのうえでこう綴られています。

    「バンクシーの作品は本当にわかりやすいですよね。絵というよりイラストと呼ぶべき、ノスタルジーを感じさせる作品が主です。造形的には、とりわけ独創的な手法が用いられているとは思えないし、風刺精神にあふれた軽妙なユーモアはあっても、精神的な深みが感じられるわけでもない。結局、美術作品としては、大した作品とは思えません」

    「アート」や「美術作品」としては「大した作品とは思えません」といっているわけで、バンクシーがモチーフとしているさまざまな社会問題(たとえば人種差別)を軽んじているわけではないことに注意してください。

    私は、バンクシー批判というより、既存の美術業界に対する批判と読みました。三浦先生の新著『東大の先生! 超わかりやすくビジネスに効くアートを教えてください!』(かんき出版)もおすすめです。これもなかなかすごい書名ですね……。
    https://www.amazon.co.jp/dp/4761274891


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    バンクシーが地元の運動に対して「自分ならこうするよ」という下書きや設計図といったラフな提案ですね。
    功績を称えるために作られた銅像も、歴史の流れの上で認識が時間を経て変わっていく。

    日本でも二宮金次郎像が時代に合わないとして、学校から撤去されていっている。

    理想の人物像というものも変化していくが、アートとして文脈は残していくという面白いひねりがバンクシーらしい。

    アートでもなんでも、興味を持って知ろうと思わなければ、味わいは薄いですね。


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