【亀山×小山薫堂】少しのお金で、最大限の幸せを感じる方法

2020/6/14
「亀っちの部屋」Season2。DMM.com会長の亀山敬司氏がゲストを迎えて脱力系ながらビジネスの本質をつく対談企画だ。
今回のゲストは放送作家の小山薫堂氏。テレビ番組『料理の鉄人』『カノッサの屈辱』や、映画『おくりびと』などの脚本を手がける。
ゆるキャラ「くまモン」のプロデューサーとしても知られるほか、料亭や旅館の再建に携わり、大学教授や文化庁の委員も務め、ひとつの枠にとどまらない多彩な活動を行っている。
文化人代表のような小山氏と、商売人・亀山氏との間に、どんなトークが繰り広げられるのか。意外にも、2人には多くの共通点が見られたのだった。2人の関係をつないだ経営ストラテジストの坂之上洋子氏がモデレーターを務めた。
*対談の音声はこちらからお聞きください

発案者の「次の人」が文化を作る

亀山 「亀っちの部屋」Season2、始まります~。今日のモデレーターは、坂之上洋子さんです。
坂之上 よろしくお願いします。さて、本日のゲストは、枠にとらわれない幅広い活動をされている放送作家の小山薫堂さんです。
小山 よろしくお願いします。
亀山 薫堂さんのことは、洋子さんが紹介してくれたんだよね。その時に「湯道」の話をしたのを覚えてるんだけど。
小山 ええ。お茶を飲むことが茶道としてここまで文化になったんだから、お風呂に入ることも日本の「文化」にできるんじゃないかと考えているんです。
ただ、今すぐ完成させるというより、200年後くらいに日本の文化として完成すればいいんじゃないかとも思ってるんです。
小山 薫堂(こやま・くんどう)/放送作家
1964年熊本県生まれ。放送作家として『カノッサの屈辱』『料理の鉄人』など多くの番組を手掛ける。2009年米アカデミー賞外国語映画賞、日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した『おくりびと』で脚本を担当。熊本県のキャラクター「くまモン」をプロデュース。2014年4月から京都市の京都観光おもてなし大使、9月から「京都館」館長。2017年4月から、京都造形芸術大学副学長。
亀山 何それ。そんなのは、もっと急いで2~3年で流行らせてくれないと。コロナ禍でインバウンドが減って、みんな困ってるんだから。
小山 実は以前、ある茶人に「どうやったら湯道が定着するでしょうか」と相談したことがあるんです。そうしたら「簡単です、小山さんが死ねばいいんですよ」と言われました。
亀山 どういうこと?