【龍崎翔子】これからのホテルは「社会インフラ」となる

2020/6/12
新型コロナウイルスの影響によって外出が制限された結果、インバウンドと国内それぞれで観光客が激減した。

政府による緊急事態宣言は解除され、少しずつ日常が戻る一方で、都道府県をまたぐ移動には慎重さが求められ、観光・ホテル業界にとっては厳しい状況が続く。

新しい生活様式へのシフトが求められる中で、観光業・ホテル業はどのように変わっていくべきか。

「HOTEL SHE, OSAKA」など全国に5つのホテルを運営し、「ホテルシェルター」「未来に泊まれる宿泊券」など、次々に新機軸となる施策を打ち出しているL&G Global Businessの龍崎翔子CEOに語ってもらった。

足並みが揃わないホテル業界

新型コロナウイルスの影響は、観光業、そしてホテル業を直撃しています。
私がプロデューサーを務める「HOTEL SHE,」は、もともと国内のお客さまが多かったため、2月までは昨年とほとんど変わらない売り上げを維持していました。
しかしロックダウンの噂が出始めた3月下旬に入ると予約のキャンセルが相次ぎ、同月の売り上げは昨年より減少。ゲストとスタッフの安全を第一に、4月5日以降は全てのホテルで休業措置を取りました。