たった5年で「任天堂の看板作」に…『スプラトゥーン』スゴさの正体
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スプラトゥーンは、対戦できる【どうぶつの森】なんです。
もう少し砕くと、スプラトゥーンは、どうぶつの森のお客さんに新しいゲーム体験をしてもらうことに大成功した、ということです。
既に世界的に成功していたどうぶつの森の、「人間の姿の動物」がよく分からない言葉をしゃべり彼らの世界観で行動する、という世界観をTPSに持ち込んだわけです。
2015年以前のTPSといえば、厳ついソルジャーのような人間が人型の何か(ゾンビやエイリアン)を撃つSFやミリタリな世界観ものが主流でした。どうぶつの森を遊ぶようなお客さんはTPSをやりません。
任天堂は、ここに【どうぶつの森を遊ぶお客さんが遊ぶ対戦TPS】というブルーオーシャンを創ったのです。
もちろん、絵だけを変えてもダメですから「撃たれても死なない・痛くない」「ゲーム世界のスポーツ感覚」「おしゃれでポップ」「1対1で勝てる個人スキルよりも、4対4で勝つための協力スキルを重視するバランス」などに執心して作られています。
では、なぜ任天堂だけがこれに成功しているかというと、スプラトゥーンの開発にはどうぶつの森の主要メンバーが関わっているからだそうです。
結局、最後は人ですね!稚拙ながら腐れゲーマーの僕が簡単に解説しますと、TPSとしてガッツリやり込める高いクォリティを維持しながらも初心者でも極力とっつきやすい配慮が随所になされている。この手のTPSやFPSは基本的に直線的な弾道をもつ銃が主流の武器となり動く的にしっかり当てないとならない高い操作技術を基本スキルとして求められますが、スプラトゥーンは弾が大きくわりと当てやすくなっていて、また銃だけではなく様々な独特な武器を用意することでこの問題をクリアしており、初心者でも戦いやすいゲームになってます。
あとは勝負の判定は陣取り(色塗りの割合)が基本なので戦うのが苦手な人は色塗りに専念して貢献することも出来ますし戦うところ以外の部分に勝負の比重を持たせてるのは大きいのかなと思いますね。
そしてコミカルなこの世界観と塗りまくるという爽快感と充実感が相まってこのゲームは売れるべくして売れたと僕は思っています。控えめに言って神ゲーですね。記事にもありますが、それまでの「殺し合い」という印象だったFPSやTPSに対して、人を倒さずに本質は抑えるという、任天堂らしい解答をこれでもかと持ってきていてさすがだなぁと、当時思った記憶があります。
キャラデザインも、他の何にも似てないんですよね。