プレミアム会員限定の記事です
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。
オリジナル記事 7,500本以上が読み放題
オリジナル動画 350本以上が見放題
The Wall Street Journal 日本版が読み放題
JobPicks すべての職業経験談が読み放題
コメント
注目のコメント
SaaSの発展は、ベンダー、ユーザー双方のメリットに加え、投資家にとっても魅力的であったために、リスクマネーが潤沢に流れ込み、成長を加速させているサイクルが見受けられます。
Slackなどの企業は、売上高(正しくはARR)がトリプルを2年、ダブルを3年、つまり、5年で72倍と言った、急速な成長を遂げ、一気に1000億以上の時価総額を持つケースが増えてきたことから、SaaSの理想的な成長は”T2D3”を目指せ、と言われています。
日本でも昨年のIPOの時価総額1,2位がSansan,フリーであるように、上場でも未上場でもSaaS企業への投資が拡大しています。
時価総額を売上高で割ったPSRは、10倍以上の上場SaaS企業が足元でもザラにあり、この高いバリュエーションが未上場株の値付けにも影響を及ぼしているようです。SaaSについての情報発信はどんどん増えていて、多くの人にとって当たり前になってきました。もう少し言うと、そもそもソフトウェアの利用と言えばSaaSが初めてでそれ以前の時代を知らないという人も増えていると思います。
また市場戦略という点で、最近のSaaSベンダーの方とお話をすると、SMB (中堅・中小)市場からEnterprise (大手企業)市場へ入り込んでいくかが課題になっている企業が多いようですが、SaaS以前のオンプレミスの時代にはソフトウェア企業の主戦場はEnterpriseであり、SMBは手付かずの領域でした。SaaSが持つ、いくつかの特性を活かしてSMB市場を攻略する事によって地殻変動が起こった。そのために確立されたオペレーションが私が出版した「THE MODEL」に書かれているオペレーションでもあります。少し古い話からスタートしていますが歴史的な流れを理解いただけると、今起きている事がより理解できる、また今後何が起きるかを予測する手掛かりになるのではと思います。長年ビジネスコンサルタントをやっている身としては、いわゆるLTV(Life time value)型=継続課金モデルの事業特性、ということで昔からあった概念だし、営業体制の編成において一気通貫か機能分化かという話も古典的。ビジネス自体も「ASP」(Application as a service)と呼ばれてたものを言い換えているだけですが、近年出てきた概念のように盛り上がっているのは、ネット環境の進展でそれだけビジネスのすそ野が広がった、ということなんでしょうね
この記事の著者 / 編集者
この記事に関連するユーザー
この連載について
- 1454Picks