がけっぷち丸紅が未来を託す「外部人材」

2020/6/15
「非資源」事業へのシフトを進める各社にとって、新規事業の開発は重大な課題の一つで、もはや1つのトレンドでもある。
中でも、最も切実に新しいビジネスの柱を探しているのが丸紅だろう。
丸紅は、2019年度決算で18年ぶりに最終赤字に転落した。赤字の規模は1950年の上場以来、最大で、原油安に関連した資産の減損など一過性の損失が利益を大きく下押しした。
(出所)編集部
丸紅は、事業ポートフォリオの分散が進む一方、資源以外に圧倒的な「稼ぎ頭」が見当たらない。
この課題に対して、丸紅は昨年、2021年度までに新規事業に2000億円を投じる計画を発表。また新規ビジネスを開発する専門部隊として次世代事業開発本部を設置している。
この本部、スタッフの4分の1が外部人材という、丸紅の中でも異色の部署だ。
なぜ、そのような構成になっているのか。どのように新しいビジネスを作っていくのか。次世代事業開発本部の大本晶之・本部長兼執行役員と、水野昌則・次世代事業企画・管理室室長に聞いた。