（ブルームバーグ）： ソフトバンクグループは、有色人種の創業者や起業家が率いる企業にのみ投資する１億ドル（約109億円）規模のファンドを設定する。マルセロ・クラウレ最高執行責任者（ＣＯＯ）の従業員宛ての書簡を引用してアクシオスが報じた。
テクノロジーを活用して従来のビジネスモデルを変革する企業に投資する。投資収益の一部は、有色人種のための機会創出に注力する機関に寄付するという。
ソフトバンクＧの広報担当者がアクシオスに語ったところによると、ファンドはまだ投資先企業を特定しておらず、資金を割り当ててもいない。この「オポチュニティー・グロース・ファンド」については伝統的な管理手数料を徴収しないという。
原題：SoftBank to Launch $100m Opportunity Growth Fund: Axios（抜粋）
©2020 Bloomberg L.P.
何故専用ファンドを作るのか
1. 投資家目線からの理由
ファンドにお金を入れるLP投資家（年金など）は、自分のポートフォリオに入れるファンドの特徴を、直接選びたいからです。
・取りにいくリスク/リターンのプロファイル
・企業ステージ（グロース、等）
・注力分野・地域（ヘルスケア・北米、等）
・ビンテージ（投資時期）
・投資スタイル（投資判断や入り方）
…
People of color率いる会社への投資にフォーカスしたファンドにお金を入れることで、LP投資家は、自分が当該ファンドに対してコミットした分のお金を確実にPeople of color率いる会社のサポートに充てることができます。これにより、自身のアセットをどう使うかを直接決められるのです。
2. 起業家目線
専用ファンドが存在するほうが、投資は得やすくなります。また、現状全米のVC投資プロフェッショナルのうち黒人男性は僅か2%、黒人女性は1%に満たない現状では投資を得にくいのも当然です。
（Takase Naotoさんのシェアされている下記記事が分かりやすいです。）
https://www.axios.com/softbank-launch-100m-fund-firms-people-of-color-3ca9d159-9823-48f6-88ae-8fb58b226ec5.html
"Black men are woefully underrepresented within VC firms at just 2%, based on the most recent data. Black women don't even rank a percentage point.
Only 1% of VC-backed founders between 2013 and 2018 were black.
Historically black college and university endowments are rarely limited partners in VC funds."
こちらも
https://www.axios.com/venture-capital-racial-disparities-3cf020f5-47f7-47c4-b1c8-bbe84afb4e39.html
10兆円ファンドに対して100億円、0.1% 沢山やってるインド系、中国系、東南アジアetcで今現在アロケーションの半分以上非白人ではなかろうか。悪い事では無いが企業PRがやや露骨過ぎる印象。
非白人率いる、としている時点でまた分断を生んでしまっている。もちろん善意や正義感で行っており、素晴らしいことだと思うし、自分がなにかいい代案をいま提示できるわけではないが、もう少しうまい表現はないだろうか。
〈追記〉6/4 11：00
もし可能であれば原文（以下リンク）読まれた方がよりこのファンドの立ち上げた意図やアメリカでのデモ踏まえての現地社会へのインパクトもより理解できるかもしれません。私も含め日本にいてニュースを通してだけで、連日の大規模デモを肌で感じられていない日本人が、こちらの日本語記事を読むだけだと少し誤解するかもしれません。実際私はしておりました。上記のコメントは原文読む前になります。
https://www.axios.com/softbank-launch-100m-fund-firms-people-of-color-3ca9d159-9823-48f6-88ae-8fb58b226ec5.html
マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか
