【超入門】ランニングシューズは、こう選ぶ

2020/6/4

軽量シューズは「上級者向き」

 巣篭もり生活が長引き、運動不足解消や健康維持のために、ランニングを始めたという人は多いだろう。

 筆者が住む茅ヶ崎から藤沢の海岸沿いは、もともとランナーが多い地域だが、その姿は格段に増えた。

 初心者から記録を狙いたいランナーまで、さまざまなレベルでプロのコーチがランニングを指導してくれる「TopGearランニングクラブ」の代表・白方健一氏は、初心者ランナーが増えるのは嬉しいと話す一方、次のように指摘する。

「（運動目的ではない）カジュアルなスニーカーで走っている人が意外といるんです」

「ランニングは接地の際に、足に大きな衝撃が加わるので、スニーカーではケガをする危険性があります」

 安全に、楽しく、気持よく走るには、ランニングシューズ選びこそが大事だというわけだ。

 一方で、「あの有名選手が履いているから」「かっこいいから」という理由で、いきなり上級者向けのシューズを選んでしまう人も多い。

 例えば、重量が軽いランニングシューズ。軽量が魅力だと考える人も多いが、実はこれは、上級者向き。技術を伴ったランナーが速く走るために、できる限り「機能」を削ぎ落としているからだ。

 そこで今回は、シューズ選びのポイントから、おススメのシューズ、夏に向けたランニングの注意点などについて、白方氏に解説してもらおう。

白方健一（しらかた・けんいち）TopGearインターナショナル合同会社 代表ヘッドコーチ。代表を務める傍ら、自身も生涯スポーツとしてマラソンに挑戦。あらゆるランナーへライフスタイルにフィットしたオリジナルメソッドの提案をしている。ランナーへのきっかけづくりに大会主催やランニングクリニックなどで全国各地をランニングを推進。また、TVや雑誌などメディアへも多数出演中。

コメント

注目のコメント

• 山崎 俊彦

  東京大学 大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻　教授

  ・2020年06月04日

  弘法筆を選ばずという言葉もありますが、スポーツに関しては色々と種類があるにはちゃんとした理由がありますよね。このような記事は大変ありがたいです。また、店舗ですごくいい説明を受けたときにはネットで買うようなことはせず、その場で買うことにしています。
• 田中 慎一

  (株)インテグリティ 財務戦略アドバイザー/EFFAS公認ESGアナリスト/代表取締役

  ・2020年06月04日

  ゴルフのクラブでもランニングのシューズでもスポーツギア全般について言えますが、もっとも大事なことは「自分のテンションが上がる」ものを選ぶということでしょう。
  
  真面目に考えれば本当は「自分にいちばんフィットするものを選ぶべき」というのが模範解答なんでしょうが、われわれの多くはプロのアスリートではないため、長く楽しく続けられることが大切。
  
  ゴルフのクラブだって高いものを買えば距離が出るわけでも真っ直ぐ飛ぶようになるわけではないですし、シューズもNIKEの厚底シューズを履けばみんなが速くなるわけでもないですし、トライアスロンで200万円のバイクに乗ったから速くなるわけでもありません。
  
  ただ、自分が心から好きになったギアを持っていると練習したくなるんですよね。モチベーションがまるっきり変わるんです。そうすると量を踏むことになるので、やっぱり結果的にある程度速くなります。
  
  そうすると、ますます楽しくなってトレーニングするようになるし速くなるという好循環が生まれます。
  
  自分のシューズ選びはとにかく軽量であることを重視し、ずーっと1グラムでも軽いものを買っていましたが、NIKEのヴェイパーフライを一度履いてみたらあまりの履き心地の良さに感動し他は履けなくなってしまいました。
  
  でも、あんまり大きな声で言えませんが、記録はまったく伸びていません（笑）
• 黒田 俊

  編集者

  ・2020年06月04日

  自粛生活でランニングをはじめた、という方も多いと思います。ランニングにおけるマストギアといえば、シューズ。
  つい見た目やメーカーで選びがちですが、こだわってみると景色が変わります。
  
  加えて、五本指ソックスなどもオススメです。