(ブルームバーグ): 顧客管理(CRM)ソフトウエアの米セールスフォース・ドットコムは28日、通期の売上高と利益見通しを下方修正した。新型コロナウイルスによる景気低迷で同社のクラウド向けアプリケーションの需要が減った。株価は時間外取引で一時4%下落した。

発表文によると、2021年1月通期売上高見通しを約200億ドル(約2兆1500億円)と、これまでの最大211億ドルから引き下げた。アナリスト予想平均は207億ドル。一部項目を除いた1株利益は2.93ー2.95ドルを見込む。従来の見通しは3.16-3.18ドル、アナリスト予想は3.14ドルだった。

今年2-4月(第1四半期)は売上高が30%増の48億7000万ドル、調整後1株利益は70セントだった。主力の「セールスクラウド」の売上高は12億5000万ドルと、16%伸びた。同社はこの分野で業界をリードしているが、時間とともに伸びが鈍化している。「サービスクラウド」の売上高は約23%増の12億5000万ドルで、セールスクラウドをわずかに上回った。

原題:Salesforce Cuts Revenue, Profit Forecasts; Shares Decline (1)、Salesforce Drops After Forecast Falls Short, Full-Year View Cut(抜粋)

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