withコロナ時代に身に付けておきたい、ウイルスに打ち克つ4つの知識
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予断を許さない「withコロナ」の日々。
アルコール消毒液の代替品として「次亜塩素酸水」が注目を集めたり、様々な情報が飛び交っていましたが、正しい情報は、いったいどこに行けば得られるのか。
明治時代から「洗う」を日本に根付かせ、生活を支える“モノづくり”で衛生・清浄文化を浸透させてきた花王。
花王が総力を挙げて収集し発信しているオウンドサイトの衛生情報から、ストレスなく「共生」を続けていくための衛生情報を厳選。4つに分けてお届けします。
知識1~3はすべての方に向けて、そして知識4は特に食品業界や医療・介護の現場などに役立つ情報となっております。
こちらの「洗浄の基礎知識」も、是非あわせてお読みください!
https://newspicks.com/news/4978001折角の機会なので、「企業のマーケティング戦略に騙されないためのヘルスリテラシー 」のお話をしましょう。
まず基本として、ウイルス感染症の予防に効果があると言うためには、『人を対象として、ランダムにその商品を使った人と使っていない人を追跡して、感染症の罹患率や重症化率を比較する』以外に方法はありません。
よくあるフェイクとしては、
①この商品を使うと、キッチンの/空気中の/衣類の表面にあるウイルス量が減っていた
②この商品を食べると、IgAが/ナチュラルキラー細胞活性が/免疫細胞が増加していた
といったものがあります。
①については、これによって感染症リスクが低下するかが不透明です。そもそも使わなくても感染しない程度のウイルスしかいないかもしれませんし、減っていたからといって感染症にかからなくなる保証もされません。
感染症は宿主(人の免疫機能)も感染三大要素の1つであり、付着するウイルス量が減っていたから重症化が防げるという単純な話にもなりません。
②については、「免疫力upは胡散臭い」に行き着きます。免疫機能は数多の免疫細胞、抗体、皮膚/粘膜のバリア機能等の影響を受けるため、特定の免疫物質が増加しているからといって感染症リスクを下げるエビデンスには絶対になりません。全ての指標を測っていて、増加していたものだけをwebサイトに載せている可能性もあります(極端なことをいえば、ほかの免疫機構はむしろ抑制されている可能性すらあります)。
免疫は環境・宿主因子ともにさまざまな影響を受けていて、相互に影響し合っているため、特定の商品を使ったから感染リスクが下がったと証明することはほぼ不可能なわけです。
結局、長年使用されエビデンスのある手洗い・手指消毒+ハイリスク環境でのマスク着用に行き着くでしょう。
無駄なものにお金をかけるくらいなら、健康な食事をしたり、睡眠の質を高めるグッズにお金を使った方がずっと効果的ですし、さまざまな副次効果を見込めると思います。手指消毒については、コロナで劇的に高まったリテラシーのひとつ。
今年に入ってから、風邪をひいた記憶もありません。
ちょっと極端で、怖いほど。
小さな風邪ならいいけれど、選んでひくこともできません。