スマートすぎる食品ロス対策!英国の「自販機型フードバンク」
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イギリスのフードバンクにおける在庫「見える化」の取り組みです。フードバンクの課題は、イギリスでも日本でもほとんど変わらず以下のようなものがあり、本アイディアはこれらの課題解決に繋がります。
・小規模団体が多く、資金とマンパワーが不足している
・認知度が低く、利用者・寄付者のマッチングが効率的に行われていない
・寄贈タイミング、品目、量に偏りがあり、品質が劣化する中で余剰廃棄せざるを得ないケースが発生している
自動販売機型が良いかどうかは議論が必要だと思いますが、ここではフードバンクのIT/IoT活用に注目したいです。日本のフードバンクは取扱量100t/年以下の中小規模団体が8割以上であり、在庫管理のIT/IoT化にはなかなか手が回っていないのが現状です。すぐにでも消費しなければならない食品を、自動で表示させて優先的にマッチングさせるといったレベルまでいくには、外部の支援が必要であり、横串的に管理手法を高度化する取り組みが必要です。
例えばアメリカでは、非営利団体Meal Connectが、飲食店等とフードバンクを繋ぐプラットフォームを提供しています。Food Rescue USからも、フードバンクやチャリティ組織向けのフードシェアリングアプリが提供されています。日本では、スタートアップ等が実施している、社会貢献型フードシェアリングプラットホームは存在しますが、基本的にフードバンクの活動とは別建てで存在しています(売り上げからの寄付は行われているようですが)。
日本のフードバンク活動は拡大傾向で、食品ロスへの注目度の高まりにより、フードバンクが担う「食のセーフティネット」機能への期待も大きくなるばかりです、効率的で最適な運用についてテコ入れが必要な時期ではないかと思います。
https://www.dei.or.jp/research/research08/data/research08_05_data10.pdf