[パリ 24日 ロイター] - フランスのダルマナン公会計相は24日、仏テレビ局RTLとのインタビューで、新型コロナウイルス対策費が響き、国の債務が年末までに国内総生産(GDP)比で115%超に膨らむとの見方を示した。

RTLによると、ダルマナン公会計相は「(債務が)年末に115%を超えるのは確実だろう」と述べた上で、政府は債務を減らすために増税する予定はないと付け加えた。

フランス国立統計経済研究所(INSEE)は今年3月末、2019年の公的債務総額はGDP比98.1%となり、前年比横ばいだったと発表した。公的部門の財政赤字はGDP比3.0%。前年は2.3%だった。 仏政府は先月、新型コロナ危機対策費は1000億ユーロ(1090億ドル)となり、GDP比4%を超える見込みだとの見解を示した。政府はその後も自動車産業などへの支援策を追加で打ち出している。