騒音トラブル、通報3割近く増加 コロナの在宅疲れか、殺人事件も
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コロナウイルスのパンテミックに伴い不安、悲しみ、怒りなどの不快な感情を感じた場合、対象が姿の見えないウイルスであるだけに遣り場がなく、吐け口としてより身近で攻撃しやすい人や事象を攻撃することで鬱憤を晴らすという現象がしばしばみられます。
このように、もともとある対象によって惹起された感情を、直接その対象に向けることができないために、無意識のうちに他の対象に向ける現象を、心理学ではDisplacement (置き換え)と呼びます。
こうした置き換えを正当化するため、鬱憤の吐け口となる対象に対する攻撃は無意識のうちに正義の衣を纏っていることが多く、攻撃はエスカレートしがちで危険です。
このような好ましくない現象を防ぐためには、絶対的な正義、唯一の正解はないことを常に自覚することが非常に重要です。
また、不快な感情を引き起こしている本来の対象に目を向けて、鬱憤を溜め込まないためには、不安や悲しみ、怒りなどの気持ちを感じた際には我慢せず、親しい人や信頼できる人に話して辛い気持ちをシェアできる環境、習慣を作っておくことが大事です。ストレスがたまると感情のコントロールが難しくなって、感じた衝動を他人に向ければ怒りっぽくなり、自分に向ければ抑うつ感になる。
当然ながら、怒りをぶつけたところでストレスの源が解消されるわけではない。何が問題の根本にあるのかをメタ認知する力が求められている。騒音なんて主観的なもので、子どもの声に癒される人もいれば、怒り出す人もいる。同じ人間でも、自宅ではピアノの音をうるさいと感じる人もいれば、空港や駅で誰かか弾くピアノの音を心地よいと感じる場合もある。むしろ、なんかの音がうるさいと感じてしまう人は、自分が今精神的に相当ヤバい状況にあると思った方がいい。そのうち音がしなくてもうるさいと感じるようになるよ。