【緊急企画】コロナ・ウイルスで、エネルギー・環境問題はどう動く? U3イノベーションズとエネルギー・アナリスト大場紀章さんが考えるビヨンド・コロナ 温暖化政策の今後と再エネ投資 ②
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石油の需要が大幅に下がり、原油価格が下落したことで、石油産業は大打撃をくらっていますが、その様子をみた人の反応は様々です。つまりそれは、バイアスを伴った、希望的観測が入り込んでいます。
例えば石油市場の関係者は、1日も早いV字回復を願っていますが、多くの人はそう簡単に需要が戻ってくるとは考えていません。
温暖化問題に関心ある方は、これで温暖化ガスの排出が減った一方で、今回の減った良をカウントできてラッキーと思うか、さらに削減努力をすべきか、で意見が分かれています。
再エネに関心ある方は、これで再エネ投資に勢いがつくのではと期待している方々多いですが、石油産業が没落したのをみて「敵失」をチャンスだと思ったという部分があると思います。確かに長期的にみてそうした投資傾向になる可能性はありますが、少なくとも短期的には再エネにはしばらく逆風が続きます。
対談の次のテーマでもありますが、再エネと同じような理由でEVシフトが加速するのではと考える方も多いのですが、普通に考えれば逆風であり、そうでなくても世界最大のEV市場である中国での販売が半減しているので、今年はEV販売量は急落間違いありません。ガソリン車がよく売れています。
よく、世の中の「流れ」や「モメンタム」といいますが、慣性が働くのはせいぜい無謬性のなせる技程度で、そんなものはただの幻想かなといつも思います。NPでもおなじみエネルギー・アナリストの大場紀章さんとの対談、続編です。アフター・コロナの経済政策の中でも、気候変動対策は引き続き重要視されると思うのですが、進め方や時間軸の議論が成熟していくといいなと思いつつ。日本では、コストがもう一段下がることと、地域理解を丁寧に進めることがカギではないか・・・的な話です。
ご一読いただけたら嬉しいです。大場さんのこういったご発言は大変勉強になります。
「政治は、必ずしも一人でも亡くなる方の数を少なくすることだけを目標にやっているのではなく、明確に政治のせいで死ぬという人の数を最小化することを目指すわけです。それが現在の民主主義の限界とも言えます。」