[15日 ロイター] - 米国株式市場は上昇し、ダウ平均株価<.DJI>は60ドル高で引けた。指数はプラス圏とマイナス圏を行き来するなど、全般的に不安定な取引に終始。新型コロナウイルスに絡む制限措置の緩和で経済活動再開への期待が広がる一方、米中の通商関係を巡る懸念やさえない経済指標が上値を抑えた。

4月の小売売上高は前月比16.4%減と、統計を開始した1992年以来の大幅なマイナスを2カ月連続で更新した。新型コロナ感染拡大防止に向けた外出制限が響いた。第2・四半期の米経済成長は1930年代の大恐慌(グレート・ディプレッション)以降で最大の縮小となる見通し。

米商務省は15日、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]への半導体輸出規制を強化すると明らかにした。輸出規則を変更し、すでに禁輸措置対象に指定されている同社が米国の技術やソフトを利用した半導体を間接的に取得できないようにする。

これに対し、中国はすぐさま反応。中国共産党系メディアの環球時報は、中国がアップル<AAPL.O>、シスコシステムズ<CSCO.O>、クアルコム<QCOM.O>、ボーイング<BA.N>を含む米国企業を「信頼できない実体リスト」に加える用意があると報じた。

S&P総合500種指数<.SPX>は一時1.3%値下がりした。

ハンティングトン・ナショナルバンク(オハイオ州)の最高投資責任者(CIO)、ジョン・オーガスティン氏は、大半の州が少なくとも部分的な経済再開を認めているとした上で、「足元の指標が最も悪く、今後は徐々に好転する可能性がある」と述べた。

フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)<.SOX>は2.2%安。一方、小型株指数のラッセル2000指数<.RUT>は1.6%高。

個別銘柄では医薬品のソレント・セラピューティクス<SRNE.O>が158%暴騰。初期段階の治験で同社が開発する抗体候補に新型コロナの潜在的な感染抑制効果が見られたと明らかにした。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.41対1の比率で上回った。ナスダックでは1.69対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は113億6000万株。直近20営業日の平均は113億9000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 23685.42 +60.08 +0.25 23454.8 23730.0 23354.1 <.DJI>

3 8 5

前営業日終値 23625.34

ナスダック総合 9014.56 +70.84 +0.79 8839.99 9018.40 8821.38 <.IXIC>

前営業日終値 8943.72

S&P総合500種 2863.70 +11.20 +0.39 2829.95 2865.01 2816.78 <.SPX>

前営業日終値 2852.50

ダウ輸送株20種 7761.00 -100.34 -1.28 <.DJT>

ダウ公共株15種 744.49 -10.29 -1.36 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1700.89 -38.16 -2.19 <.SOX>

VIX指数 31.89 -0.72 -2.21 <.VIX>

S&P一般消費財 942.30 +9.92 +1.06 <.SPLRCD>

S&P素材 320.14 +3.05 +0.96 <.SPLRCM>

S&P工業 501.72 -1.55 -0.31 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 586.53 +4.41 +0.76 <.SPLRCS>

S&P金融 348.60 -2.58 -0.73 <.SPSY>

S&P不動産 191.75 -0.85 -0.44 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 272.31 -0.76 -0.28 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1167.63 +8.44 +0.73 <.SPXHC>

S&P通信サービス 172.15 +2.14 +1.26 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1640.66 +6.90 +0.42 <.SPLRCT>

S&P公益事業 277.34 -3.96 -1.41 <.SPLRCU>

NYSE出来高 14.32億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 20045 + 5 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 20020 - 20 大阪比 <0#NIY:>