日産、世界生産能力2割削減 スペイン工場を閉鎖へ
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なかなか大きな決断です。イギリスがEUから離脱したため、EU域内ではスペイン工場しか残ってないです。生産歴史も長く、優秀な社員も多いので、痛みを伴う改革です。但し、今回はアライアンスの活用を前提とした戦略の見直しなので、比較的に生産性が低い工場を閉鎖するのは一定の納得性があります。
また、社内の士気が下がってなく、技術力、ブランド力を持ってのるで、V字回復は十分にあり得ます。
注目のコメント
水増しの2割削減では効果は薄い。スペイン工場(能力17万台)閉鎖は真水の削減でポジティブだが、それ中心ではいかにも小規模。ルノーとの部品共通化70%はCMFプラットフォーム戦略の一環として既定路線。
「背に腹は代えられぬ」ということだろうが、工場相互利用で効率改善を図るのはポジティブ。ただし、魂を入れるためには、相互の信頼関係の再構築が不可欠だ。日産のスペイン工場、下記を見ると2019年の生産台数は6.5万台(①)、Renaultはメインはバリャドリッドだと思うが、2018年は23.5万台(②)。大部分はジュークベースのキャプチャーというモデル。
①https://s.nikkei.com/2Wy72Rf
②https://bit.ly/3fNFDlP
これから日産・ルノー・三菱で工場最適化が進むのだろう。一方で、そこは合理だけで多分進まない。合理だけで進むにはトップダウンが必要だが、今はそのトップが多分いないし、各国の政府の思惑も、各社の思惑もある。
上手く進んでくれるといいと思うものの、外部から見える表面的な状況としてはトップダウンで身を小さくするには逆風の経営体制。20年3月期の決算報告の前に人員削減や工場閉鎖計画を小出し
決算報告内容がどれほどヤバいのかがよくわかる
手ぶらじゃとても発表できないのだろう