衛星通信のインテルサット、米連邦破産法11条の適用申請

［１３日　ロイター］ - 衛星通信のインテルサット<I.N>は１３日、米連邦破産法１１条の適用を申請したと発表した。

バージニア州の連邦破産裁判所への申請によると、資産と負債の規模は１００億─５００億ドル。

１０億ドルのＤＩＰファイナンス（つなぎ融資）を取りつけたことも明らかにした。

インテルサットは、現在衛星放送に利用されている周波数帯域「Ｃバンド」を、次世代通信網「５Ｇ」に割り当てるため前倒しで空ける米連邦通信委員会（ＦＣＣ）の奨励策に参加する１社。

同社は声明で「ＦＣＣの期限を満たし、４８億７０００万ドルの支払いを受ける資格を得るためには、周波数帯を空ける取り組みに１０億ドル超を投じる必要がある」とした。

米国内の商業、政府・軍関連顧客を担当するインテルサット・ジェネラルは破産法１１条の手続きの対象外という。

コメント

注目のコメント

• 小野 雅裕

  NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家

  ・2020年05月15日

  なんと、、、、衛星通信の草分けな会社で、ここが破産したとなると衝撃はOneWebの比じゃない、、、。コロナの関係はあるのかな？宇宙の冬の時代か、、、、
• 土屋 武司

  東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授

  ・2020年05月16日

  素人なので混乱したが，INTELSATと呼ばれる国際電気通信衛星機構とIntelsat社はどういう関係だったけ？
• 平澤 悠太

  門外漢のため網羅しきれていないと思いますが、他の衛星通信企業にどのようなものがあるか調べてみました。
  ・SpaceX：言わずと知れたイーロン・マスク率いる企業
  ・Oneweb：ソフトバンクとタッグ。すでに連邦倒産法第11章に基づく会社更生手続きを申請
  ・AST＆Science：楽天とタッグ。
  ・O3b
  ・Orbcomm
  ・Iridium Next
  
  低軌道衛星による通信ビジネスは、90年代にも一度盛り上がり失敗した歴史がありました（Motorola社がイリジウム計画として、地球低軌道に77基の衛星を打ち上げ、衛星携帯電話通信システムを構築する）が、衛星は計画通り打ち上げられた一方で地上端末が高価であったため事業は実らず。現在の技術であれば地上設置の基地局と比較してランニングコストはかからないと思いますが、巨額の初期投資と必要とすることや、事業化までのハードルの高さからか、なかなか進展がありませんね…。