ユニクロ、コロナ直撃から一転して「株価V字回復」している意外なワケ
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日本銀行という存在も忘れないで。日経平均型ETFの組入比率は、ファーストリテ。ちなみに、日銀による株価の歪さは、各方面で実証研究がどんどん出ているよん
"身だしなみの最低ライン"や"オシャレではないが外さない”という印象が根強いユニクロの既存イメージを取っ払って見るべきニュースです。
この記事では「客数は落ちたが単価が上がった」ことが好材料になったという分析をしていますが、これはB2Cであればどの業種でも起きます。低単価のユニクロ熱の低い客から買いに来なくなるからです。
これを別の視点からみると、ユニクロにはコロナ禍でも離れないユニクロ愛の熱い "高単価層がいる" ということです。
在宅ワークが当たり前となり衣服のニーズが著しく落ちている中、それでもユニクロの服(というより企画提案)を買う層がいるのです。
ユニクロの強さはこの "高単価層を抱えていること" にあります。
コロナ禍に合わせた企画提案力ではないのです。それが数字に現れ株価回復に寄与していると考えるべきです。
たしかに、今春は1マイルウェア(在宅ワーク向けの服)や、ポケモンやエヴァとのコラボなどが奏功しました。
ですが、そもそも『著名ブランドデザイナーや高品質素材のアサインを成功させ、大量生産によって単価を下げて提供する』という(あまり知られていない)ユニクロの強みが、低単価カジュアル衣料業界にもかかわらず高単価層を抱える要因になっています。
実は、分かる人には分かるブランド品としてユニクロは強い信頼をもっているのです。
「今日、靴以外はユニクロなんだよね」とユニクロを卑下する人も多いと思いますが、その意識はアップデートすべきです。ここに至るまでに、ユニクロ着ておけば大きくは外さないブランディングはもちろん、店舗のセルフレジなどの自動化や、店舗に来なくても買えるECの整備を、高いレベルのUXで実装してたことも大きい。
コロナがあってもなくても、これが出来るのが優れた経営なんだろう