[ワシントン 22日 ロイター] - ムニューシン米財務長官は22日、新型コロナウイルス大流行で休止状態にある米経済の大半が夏終盤までに再開する見通しとした。

ムニューシン長官はFOXビジネス・ネットワークに対し「全てでないとしても、米経済の大半が夏終盤までに再開すると期待している」と語った。

政府が新型コロナ経済対策の一環として打ち出した中小企業支援制度(PPP)については、規模の大きい企業の一部が融資申請の要件を満たしているか「懐疑的」と指摘。申請後に要件を満たしていることを証明できなければ「資金を即時返還する必要がある」とし、「返還しなければ、調査の対象になる可能性がある」と警告した。

一部の大手企業によるPPP利用によって、実際に支援が必要な小規模企業が同制度を利用できないとして批判の声が上がる中、ハンバーガーチェーンのシェイクシャック<SHAK.N>は20日、1000万ドルの融資を全額返還した。

米上院は前日、4840億ドルの新型コロナ追加対策法案第4弾を可決。法案は下院に送られ、23日に採決される見通し。PPP向けには3210億ドルが充てられる。先に決定された約3500億ドルの緊急融資制度は既に資金が底を突いている。

*内容を追加しました。